はじめまして

おいしさに。ブランドの名前に。豚たちの食べるものに。育つ環境に。花悠には、たくさんの「ねがい」が込められています。そのひとつひとつを叶えるために私たちが考えていること、花悠ならではのやさしい味わいがどのように生まれるのかをご紹介します。

名前にねがいを

花悠という約束。

花悠は、ブランド名でもあり、約束でもあります。「花」は「食卓に笑顔を咲かせたい」という思いから。「ゆったりと長く続く」という意味をもつ「悠」は、「のびのびと健やかに豚を育てたい」「末永く続くブランドでありたい」という気持ちから。食べるひとたちへ、育てる豚たちへ、そして未来への意志を込めた名前です。

おいしさにねがいを

味も、体にもやさしく。

しっとりとなめらかな口あたり。口に含んだ瞬間に広がるまろやかな脂の甘味。後味もさっぱりとしているので、お腹いっぱい食べられる。そして何より、体にもやさしい。そんな花悠の美味しさは、創業から積み重ねてきた知恵と工夫が育んでいます。

  • コクがあるのに、くさみは少なく、健康的
    美味しい豚を育てるには、健康であることが欠かせません。私たちが注目したのは腸内環境。「好熱性複合微生物(好熱菌)」と「水産系高温発酵物」を飲み水として与えることで豚の腸内フローラを改善し、肉本来の旨味を味わいながら、食べるひとの体にやさしい豚肉がつくられます。
  • ほどけるような口どけ
    花悠の豚は、オレイン酸を多く含む麦由来の飼料を食べて育っています。オレイン酸が豊富なことによって脂肪酸の融点、つまり脂が溶ける温度が低くなり、ほどけるような口どけを堪能することができます。
  • 冷めてからも、やわらかい
    花悠ならではの、しっとりとした肉質の秘密は保水性にあります。無理な効率化をせず、豚本来の成長スピードで育てるスローフード飼育によって肉に含まれる水分量が増え、 冷めてからもやわらかさを保つ豚肉が生まれます。

飼料にねがいを

安心感の違いは、食べているものの違い。

最適な時期に最適なものを食べているかどうかは、味や安全性を左右します。花悠では、植物性原料主体の飼料に乳酸菌群やオリゴ糖、ハーブ類を混合。さらに子豚から出荷までの成長過程に合わせて飼料の配合を変えることで、すこやかな豚を育てています。もちろん無薬飼料。抗生物質やワクチンには頼らない、安全・安心な豚肉です。

  • 好熱性複合微生物・水産系高温発酵物
    生まれた時から出荷まで全期間、千葉大学と合同研究で作り上げた好熱性複合微生物(好熱菌)と水産系高温発酵物を飲み水に0.4%添加することで、腸内フローラを改善し、食べるひとの体に良い脂質をもつ豚に育てています。
  • ハーブ抽出物
    8種類のハーブ原料を日齢別に配合を変えて与えています。生後 22〜70日齢までの 子豚の時期は、健康に育つように整腸作用を重視した配合にし、生後71日〜出荷までは、肉質の風味・甘みの増強を重視した配合にしています。
  • パン粉+25%
    30年以上に渡る研究に基づき、120日齢からは小麦等の麦原料をバランスよく配合した飼料に、パン粉を25%追加。それにより口どけが良く、さっぱりとしていながらも旨味があり、見た目も白く美しい良質な脂が生まれます。
  • 成長に合わせた4種類の餌
    創業以来、私たちは豚の生育と健康の向上につながる飼料を研究し続けてきました。成長過程に分け、それぞれの時期に最適な配合の飼料を開発しています。
    無添加前期
    日齢
    22~34日まで
    生体重
    7-10kg
    豚にとって初めての飼料となるため、人間の赤ちゃんの離乳食と同じように、食べやすさを重視したパウダー状の飼料を与えています。
    無添加中期
    日齢
    35~48日まで
    生体重
    10-18kg
    餌に慣れ、食欲が増し、腸管の発達が進みます。食欲と絨毛(腸の中のひだ)の発達を促す時期。消化能力を向上させるような物理的刺激を重視し、穀物類を増やします。
    無添加後期
    日齢
    49~70日まで
    生体重
    18-35kg
    飼料の本格的な摂取が始まると同時に増体量が大きくなります。筋肉量を増やし、余計な脂肪は付けず、食欲を増加させるための飼料を与えます。
    ハーブロング&パン粉+25%
    日齢
    100日~出荷まで
    生体重
    50kg~出荷まで
    飼料摂取量が増え、骨格と筋肉・脂肪の付着量と質が決まる時期です。脂肪質を高め、消化機能を向上させるために飼料内の穀物類を最適にブレンド。さらに、花悠独自の方法として、パン粉を25%追加することで脂質の向上につなげています。

ハーブ育ちのボタニカルポーク。

ハーブで育った花悠の豚は、脂肪酸組成のバランスに優れたヘルシーなボタニカルポークです。長年の経験を活かした独自の配合によって、安全で高品質な豚肉に育ちます。

  • イチョウ葉
  • ニンニク
  • 陳皮
  • 甘草(リコリス)
  • 松葉
  • サンザシ
  • オレガノ
  • ハッカ

飼育環境にねがいを

効率よりも、心地よさを。

千葉県の最東端にほど近い旭市に、花悠の農場はあります。太平洋からの海風が心地よくそよぎ、冬は暖かく夏は涼しく、ひとも豚も過ごしやすい自然豊かな土地です。豚の健康を第一に考え、一般的な豚舎よりも一頭一頭のスペースを広くしたストレスフリーな養豚場で、丁寧にのびのびと育てています。

自然に近い成長速度で。

豚は想像以上に繊細な生きものです。万一の際を常に想定し、より安全な飼育を実現するために、成長段階によって最適な環境を与える2サイトシステムを導入。また、原則的に薬剤には頼らず、自然に近いスピードで育てていく独自のスロー飼養を実践しています。

  • リスクを減らす2サイトシステム
    成長段階によって繁殖農場・肥育農場を完全に分けて飼育しています。物理的に遮断することで病気のリスクを低減し、各農場の衛生レベルを保つことができるシステムです。
  • 徹底洗浄できるオールインオールアウト方式
    豚たちを棟単位で管理する肥育農場では、オールイン オールアウト方式を採用。オールインオールアウト方式とは、そこで育ったすべての豚を出荷して豚舎を空にし、徹底的に洗浄・消毒した後に新しい豚を導入する方法です。毎回清潔な豚舎に新しい豚を導入するため、衛生的かつ病気に関するリスクも低減されます。
  • 地元との農畜連携
    上質な飼料で育った豚は、上質な有機肥料をつくってくれます。それらを自社の堆肥場で完熟堆肥にした後、近隣の農地に還元し、とうもろこしなどの野菜栽培に活用。環境に配慮した循環型の畜産を心がけています。
  • 万一の侵入を防ぐシャワーゲート
    農場内に病原菌が侵入することを防ぐため、車両を消毒するシャワーゲートを設置。スタッフが農場に入る時には必ず専用の作業服と靴に履き替える、手指消毒や紫外線殺菌を実施するなど、防疫対策を徹底しています。